【現地採用はやめとけ?】30代40代が失敗する共通点とアジアで生き残る条件
失敗の原因は語学力でもスキルでもなかった
「現地採用はやめとけ」と検索したあなたへ

その言葉を聞いて怯んだなら、正直やめた方がいいかもしれません。
でも「本当にそうなのか?」と気になったなら、この記事を読んでください。
アジアの現地採用で失敗する人には、共通のパターンがあります。
スキルでも語学力でもありません。
もっと手前の話です。
失敗パターンを知っておくだけで、あなたの選択は変わります。
アジア現地採用で失敗する人の3つの共通パターン

アジアで現地採用として働く日本人が失敗する理由は、スキルや語学力ではありません。
人間関係の築き方です。
①人前で相手のメンツを潰す
今の時代、このような昭和を代表するような人前で叱る人は少なくなっていると思います。
タイでもベトナムでも他人の前で恥をかかされることを極端に嫌います。
会議中に現地スタッフのミスを指摘する。
上司の判断を部下の前で否定する。
些細なことでも、他の人間が見ている場で批判すると、翌日から距離を置かれます。
- 問題の本質:
日本では「事実を正確に伝えること」が誠実さです。アジアでは「相手の顔を立てること」が誠実さです。この違いを知らずに日本式をそのまま持ち込むと、無意識に関係を壊します。 - 対処法:
指摘は必ず1対1で行う。人前では相手を立てる。これだけで関係性が大きく変わります。
②その場で見解を示せない
「持ち帰って検討します」「関係者と調整してから」。
日本では誠実な対応です。
アジアの現場では「考えのない管理者」と受け取られます。
現地スタッフが求めているのは完璧な答えではありません。
今この場でのリーダーの方向性です。
答えが正しいかどうかより、その場で判断を示せるかどうかが信頼の基準になります。
- 問題の本質:
日本式の「慎重な合意形成」はアジアの現場では意思決定の遅さとして映ります。 - 対処法:
完璧な答えでなくていい。「私の見解はこうです。詳細は確認して戻ります」と方向性だけでも示す。これが信頼につながります。
逆の立場でも同じことが起きています。現地スタッフから「検討します」「確認してみます」という返事が来たとき、それは保留ではなく、その場で本音を言いにくいだけということが少なくありません。
曖昧な返事や沈黙は、同意のサインではなく、躊躇や配慮のサインだと捉える。この視点を持つだけで、相手の本音をもう一歩早く拾えるようになります。
③机の前で待ち続ける
報告を待つ。
指示を出す。
会議室で管理する。
日本式の管理職スタイルをそのまま持ち込むと、現地スタッフとの距離が縮まりません。
アジアの現場では、上の人間が自分から動いて話しかけることが信頼の証になります。
廊下で30秒声をかける。ランチに誘う。
現場を歩きながら雑談する。
この積み重ねが、会議室では絶対に得られない情報と信頼をもたらします。
- 問題の本質:
「管理職は管理する人間」という意識がある限り、現地スタッフとの本音の関係は作れません。 - 対処法:
1日1回、自分から現地スタッフに話しかける。話題は仕事でなくていい。この習慣だけで職場の空気が変わります。
現地採用で失敗しないための 具体的なパターンはこちら→【現地採用はやめとけ?】 失敗する人の共通点とアジアで生き残る条件

タイとベトナムは別の国

タイとベトナムは同じ東南アジアでも、働く人の気質が異なります。
共通しているのは「メンツを重んじる」という点だけです。
どちらが合うかを知ることが、現地採用を成功させる最初の判断軸になります。
①タイ:微笑みの裏にある本音
「微笑みの国」という言葉通り、タイ人は表情が豊かで人当たりが柔らかいです。
しかし、NOとは言いません。
不満や反対意見は言葉ではなく、表情・態度・行動に出ます。
「わかりました」と言いながら動かない場合、実は同意していないサインです。
この「言葉と本音のズレ」を読めない日本人は、気づかないうちに信頼を失います。
タイの職場で必要なのは、言葉より空気を読む力です。
・・・もちろん私の個人的な印象ですよ。

②ベトナム:上昇志向と即効性
ベトナム人は強い上昇志向を持ち、お金と投資への関心が高い。
両国それぞれ10回以上の訪問と出張で感じたことですが、背景にはベトナムドンの歴史的な通貨不安があります。
現金よりドル・金・不動産を好む傾向が今も残っており、「今稼ぐ」「短期で結果を出す」意識が職場にも反映されているように見えました。
スピードと成果を重視するため、曖昧な指示や先送りを嫌います。
・・・もちろん私の個人的な印象ですよ。

③あなたの性格はどちらに合うか
個人の見解ですが、私は自称温厚な性格なのでタイ人の方が肌に合います。
一方、ビジネスで即効性を出せる・結果にこだわる日本人であればベトナムの方が力を発揮しやすいかもしれません。
どちらが正解ということはありません。
自分の性格と働き方の軸を先に整理してから、国を選ぶ順番が正しいと思っています。

アジアで生き残る人の条件

失敗パターンの裏側には、必ず「生き残る人」がいます。
共通点はスキルでも語学力でもありませんでした。
①明るさと真摯さの掛け算
無愛想はどの国でも確実に嫌われます。
タイは微笑みの国、ベトナムは勤勉な国。
どちらの現場でも「明るく・真摯に」という基本姿勢が通用します。
特別なコミュニケーション能力は必要ありません。
挨拶を欠かさない。
相手の話を最後まで聞く。
約束を守る。
この3つを続けるだけで、周囲の見方が変わります。
海外だからといって特別なことをする必要はありません。
日本でも通用する人間としての基本が、アジアでも同じように機能します。
②廊下の30秒が信頼をつくる
報告を待つ。
指示を出す。
会議室で管理する。
この日本式スタイルをそのまま持ち込むと、現地スタッフとの距離は縮まりません。
アジアの現場で信頼を得るのは、上の人間が自分から動いて話しかけることです。
廊下で30秒声をかける。
ランチに誘う。
現場を歩きながら雑談する。
1970年代にヒューレット・パッカードで実践されたMBWA(Management by Walking Around)という概念があります。
難しい話ではありません。
机の前に座って待つのをやめて、自分から動くだけです。
この習慣が、会議室では絶対に得られない情報と信頼をもたらします。
③答えより速さ、正確より方向性
アジアの現場が求めているのは完璧な答えではありません。
今この場での方向性です。
「持ち帰って検討します」は日本では誠実な対応です。
アジアでは「考えのない管理者」と映ります。
完璧でなくていい。
「私の見解はこうです。詳細は確認して戻ります」と方向性だけ示す。
これだけで信頼が積み上がります。正確さより速さ。
完璧より方向性。
この感覚に切り替えられるかどうかが、アジアで生き残れるかどうかの分岐点です。
よくある質問(FAQ)

Q1. 現地採用はやめとけと言われる理由は何ですか?
給与・待遇が駐在員より低い、キャリアパスが見えにくい、帰国後の再就職が難しいという3点が主な理由です。ただしこれらは「準備なしで飛び込んだ場合」のリスクです。事前に失敗パターンを知り、自分の性格に合う国と職場を選べば、後悔するリスクは大きく下がります。
Q2. タイ現地採用で後悔する人の特徴は何ですか?
メンツ文化への無理解、その場で判断を示せない、自分から動かないという3点が共通しています。スキルや語学力より、人間関係の築き方が原因になるケースがほとんどです。
Q3. 英語が話せなくてもアジア現地採用は可能ですか?
可能です。タイ・ベトナムの日系企業では日本語が主な業務言語のポジションが存在します。ただし英語が使えると選択肢が広がることは事実です。語学力より先に、職務経験とポジション選びを整えることを優先してください。
Q4. タイとベトナムどちらが日本人に向いていますか?
性格によります。温厚で人間関係をゆっくり築きたい人はタイ。スピードと結果にこだわり、即効性を出せる人はベトナムが合いやすい傾向があります。どちらが正解ということはありません。
Q5. 現地採用からキャリアアップはできますか?
できます。現地採用で実績を積み、外資系へステップアップするパターンは実在します。ただし「会社が育ててくれる」という発想は通用しません。自分でキャリアを設計する意識が前提条件です。

まとめ:今日1回、自分から声をかける

「現地採用はやめとけ」という言葉は半分正しく、半分間違いです。
準備なしで飛び込めばやめとけが正解になります。
失敗パターンを知って、自分に合う国と職場を選べば、その言葉は関係なくなります。
- メンツを潰さない
指摘・批判は必ず1対1で。人前では相手を立てる。 - その場で方向性を示す
完璧な答えでなくていい。「私の見解はこうです」の一言が信頼をつくる。 - 自分から動く
廊下で30秒話しかける。この習慣が職場の空気を変える。
アジアで生き残る人の条件は、特別なスキルではありません。
人間としての基本を、異文化の中で続けられるかどうかです。
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※本記事は、筆者の35年以上にわたる日本・米国・中国での実務経験をもとに執筆しています。
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