アジア転職の準備と行動

【中国・現地採用】初日に渡されたのは、部下の辞職願だった|人材流出を乗り越えた記録

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人が抜けるのは、あなたの責任ではないことが多い

転職初日、待っていたのは現場の引き継ぎではありませんでした。

記事を書いた人
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渡されたのは、私の右腕になるはずだった部下の辞職願でした。

これはタイ・ベトナムの話ではなく、中国での現地採用時代の経験です。

ただ、こうした場面は特定の国に限った話ではなく、海外で現地採用として働く人なら、どこの国でも起こりうることだと思っています。

同じような状況に直面するかもしれない人に向けて、記録として残します。

この記事を読んでいただきたい人
・ 現地採用先で、人材の入れ替わりや組織の不安定さに不安を感じている人
・ 「頼れる人がいない」状況を、これから経験するかもしれないと感じている人
・ 綺麗事ではない、現地採用のリアルな苦労を知りたい人
この記事でわかること
・ 転職初日から人材流出に直面した、実際の経緯
・ 頼れない時期を、どう乗り越えたか
・ 「人が抜けるのは自分のせいではない」と考えられる理由
結論
・ 部下の退職は、あなたの責任とは限らない
・ 頼れない時期は、社内外のリソースを総動員して乗り切るしかない
・ 苦しい時期の先に、良いチームが作れることもある
ニオ
ニオ
海外転職経験者
Profile
日本・米国・中国の現地企業で働き、海外駐在と現地採用あわせて13年。英語に自信がない30代40代でも、タイ・ベトナム・インドネシアの現地採用を「応募できる形」まで進めるための“準備の順番”を発信しています。好きな言葉は “Always inspired”。
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出社初日に渡されたのは、部下の辞職願だった

JTCから米国企業の中国支店に転職した、その初日のことです。

現場のことを一通り教えてもらう予定だった部下から渡されたのは、辞職願でした。

彼女は、私の右腕になるはずだった人でした。

現場のことを一番よく知っていて、頼りにするつもりでいた相手です。

しかし実際に業務を引き継いでもらえたのは、初日のわずか数時間だけでした。

本人に理由を聞くと、私が転職してきたことが原因ではなく、次に興味のある分野に進みたかっただけだと言われました。

今までの社内の状況や転職マーケットを考慮すると仕方が無いと判断しました。


タイミングの悪さとしか言いようがありませんでしたが、この時点ではまだ、これが序章に過ぎないとは思っていませんでした。

8割の人材を失うという現実

1人の退職なら、まだよくある話で片付けられたかもしれません。

しかし、これは序章に過ぎませんでした。

ここから、チームの大半を失うという事態に発展していきます。

1人、また1人と抜けていった時系列

最初の1人が辞めてから、1ヶ月後にもう1人。

さらに数ヶ月後にもう1人。

理由も背景もバラバラでした。

それぞれが自分の意思で、次の道を選んだだけです。

ですが結果として、気づけばチームの8割にあたる人材を失っていました。

立て続けに人が抜けていく状況は、正直なところ、覚悟していた以上に堪えました。

転職市場が活発で、採用がなかなか進まなかった理由

すぐにHRの承諾を得て、採用活動を始めました。

しかし、当時は転職市場そのものがかなり活発な時期でした。

良い人材は他社にも取り合いになり、募集をかけてもなかなか集まりません。

その間も、仕事は当然ながら減りません。

むしろ増えていきます。

人が足りない状態で、業務量だけが積み上がっていく。

この状況が、次の課題(どう仕事を回すか)につながっていきました。

頼れない中で、どう仕事を回したか

会社がグローバル企業だったこともあり、業務の一部を他拠点に一時的に振り分けることで、なんとか回していました。

必要に応じて外注も検討しながら、目の前の仕事を止めないことを優先しました。

正直なところ、この時期は「誰かに頼りたくても頼れない」という状態が続きました

愚痴を言ったところで人が増えるわけではありません。

「これは経験として学ぶしかない」と割り切って、前に進むことだけを考えていました。

新しく採用した3人が、結果的に良いチームになった

時間はかかりましたが、新たに3人を採用することができました。

これが運良く、優秀で仕事の早いメンバーでした。

一緒に働いていて楽しいと思える相手でもありました。

人の入れ替わりという波を、正面から受けて、耐えて、明けていく。

この一連の流れは、これまでのキャリアの中で最も強く感じた経験でした。

まとめ|人が抜けるのは、あなたの責任ではないことが多い

部下が辞めた理由を、私はいまだに「自分のせいではなかった」と言い切れます。

それでも、立て続けに人が抜けていく状況の中では、何度も自分の采配を疑いました。

振り返って分かるのは、人の入れ替わりは、多くの場合、自分でコントロールできない出来事だということです。

コントロールできるのは、抜けた後にどう動くかだけです。

頼れる人がいない時期は、社内外のリソースを総動員して、目の前の仕事を止めないことだけを考えていました。

その先に、新しく良いチームができる可能性は十分にあります。

実際に、後から加わった3人は、それまでの苦労を忘れさせてくれるような、優秀で気持ちの良いメンバーでした。

この経験からの結論は、次の3点です。

  • 部下の退職理由は、あなたが転職してきたことと関係ない場合が多い
  • 頼れない時期は、社内外のリソース(他拠点への業務移管、外注)を総動員して乗り切る
  • 苦しい時期を記録しておくと、後で自分の実績として言語化できる
今日から動ける3つのこと
  • 今の職場で人材流出や体制の不安定さに直面しているなら、まず「自分のせいだ」と決めつけず、ニュートラルに状況を整理する
  • 頼れる社内外のリソース(他部署、他拠点、外注先)を洗い出す
  • 苦しい時期に何をどう乗り越えたかを、簡単にでもメモに残しておく

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