【ホーチミン駐在も現地採用も】住む場所の決め方|家賃25%×通勤25分
英語は「話す・聞く」を先に整える。「書く」はAIで新しい暮らしを楽しむ
「ホーチミンに住むことは決まった。けれど、どこに住めばいいのか分からない」——駐在辞令を受けた人も、現地採用で渡航を決めた人も、最初にぶつかる壁は同じです

不動産サイトを何時間眺めても、結局「自分に合う場所」は分かりません。
写真と間取りだけでは、実際の暮らしやすさは判断できないからです。
筆者は米国・中国など複数拠点で13年間、海外で働いてきました。
その経験から言えるのは、海外の住む場所選びは「感覚」ではなく「数字」で決めた方が、圧倒的に失敗しないということです。
家賃は手取りの25%、通勤は片道25分、病院は15分圏内——この3つの上限を軸に、週末の下見だけで仮決定する方法と、契約前に必ず確認すべきチェックリストを、具体的にお伝えします。
住む場所で”続けやすさ”が決まる:駐在も現地採用も共通の3つの上限

家賃・通勤・病院という3つの数字をどう決めるかを解説します。
この基準は、駐在でも現地採用でも変わりません。
家賃=手取り25%に固定する

家賃は、手取り月収の25%を上限に固定します。
一般的には30%以内が目安とされることもありますが、これはあくまで著者自身の経験に基づく数字です。
25%に抑えることで、食費や交通費、たまの外食や帰国費用にも余裕が生まれ、「節約しながら耐える生活」ではなく「続けやすい生活」になります。
手取りが3,000万ドン(約18万円)なら、家賃の上限は750万ドン。
この計算を最初にしておくだけで、物件探しの選択肢が一気に絞られます。
通勤=片道25分(朝7–9/夕5–7の平均移動時間で決定)

勤務先が決まっていないからどこに住んだら良いかわかりませんよね?
それでも多くの外国人は1区、2区、7区に住んでいます。
目安にしてみては?


通勤は片道25分を上限にします。
ホーチミンの道路は朝7〜9時、夕方5〜7時に渋滞が集中するため、地図アプリの標準時間ではなく、この時間帯の実測が必要です。
会社がまだ決まっていない段階では、候補となるオフィスエリア(1区・7区など)を仮に置いて、そこから住居候補までの時間を測っておけば十分です。
25分を超えると、雨季のスコールや渋滞で1時間近くかかる日も出てくるため、心理的な余裕がなくなっていきます。
病院=英語受付+自宅から15分以内を1件確保する

病院は、英語対応の受付がある施設を自宅から15分以内に1件確保しておきます。
体調を崩したときに何十分も移動する必要がある環境は、それだけで海外生活のストレスを何倍にも増やします。
国際クリニックの多くは英語対応が可能なので、住居を決める前に、候補地から最寄りの国際クリニックまでの距離を必ず確認してください。
【補足】海外での医療保険について
現地の病院は、保険がないと高額な窓口精算になるケースがあります。
駐在の場合は会社の海外旅行保険や赴任者保険で対応できることが多いですが、現地採用の場合は自身で海外医療保険に加入しておくと安心です。
アパート外回り下見の手順(週末×2回で仮決定する)

候補が絞れたら、実際に歩いて確かめます。
ここでは初日と二日目、それぞれの動き方を説明します。
滞在初日:スマホ片手に、五感で街の「空気」と治安を感じる

候補3〜5件を回る際は、地図アプリだけに頼らず、実際に歩いて確かめます。
人通りの多さ、街灯の明るさ、夜間の人の流れ——これらは写真や地図では分かりません。
特に夜、女性の一人歩きが見られるエリアかどうかは、治安を判断する分かりやすい指標になります。
歩いている15分の間に、匂い・音・人の表情まで含めて、その街の「空気」を感じ取ってください。
旅行ガイドですが、現地下見・移住検討にこそ価値があります。
空港からホテルに着く前に1冊持っておくと、初日からの動きがまったく変わります。
滞在初日の夜:動画30秒+3行メモで即「住めるか」を判断する

その日のうちに、各候補地で撮った30秒程度の動画を見返し、3行だけメモを残します。
「音」「動線」「気持ち」の3項目で十分です。
何件も回ると記憶が混ざるため、その場の感覚を数字ではなく言葉で固定しておくことが、翌日の判断をぶれさせないコツです。
- 音/匂い:
バイクの音がうるさい、料理のいい匂いがした - 動線:
スーパーが近くて便利、駅まで意外と遠い - 気持ち:
ワクワクする、迷う、ちょっと厳しい
滞在二日目:病院と通勤ルートを再確認し、「確信」を得る

二日目は、前日絞り込んだ1〜2件について、朝の通勤時間帯に実際にルートを移動し、最寄りの病院までの道のりも歩いて確認します。
初日が「感覚のチェック」だとすれば、二日目は「数字の裏付け」です。
この2段階を踏むことで、契約直前になって「本当にここでいいのか」と迷う時間を減らせます。
生活圏の事前調査はこれで決まり(住環境→通勤→準備)

下見と並行して、チェック表を埋めていくと、比較がしやすくなります。
病院チェック表を埋める(英語受付/夜間/保険/所要)

候補地ごとに、①英語受付の有無②夜間診療の可否③保険のキャッシュレス対応④自宅からの所要時間、この4項目を表にして埋めていきます。
感覚で「近そう」と思っていた病院が、実は所要20分だった、ということはよくあります。
数字にして初めて、比較が可能になります。
- 英語受付の有無
- 夜間対応
- 保険のキャッシュレス対応
- アパートからの所要時間
【補足】海外での医療保険について
海外旅行保険やクレジットカードの付帯保険は、多くの場合「実費精算」となります。
つまり、一旦自分で医療費を立て替える必要があります。
しかし、現地の企業に入社すれば、企業側が医療保険を斡旋またはサポートしてくれることが一般的です。
そのため、渡航初期の医療費は立て替えも視野に入れつつ、状況に応じて柔軟に対応するのが賢明です。
この知識を持っておくだけで、いざという時の不安が大きく減るでしょう。
通勤は朝夕で3回ずつ移動時間を測定、平均時間で判断する

通勤時間は、天候や曜日で大きく変動します。
1回の実測で判断せず、朝夕それぞれ3回ずつ測り、平均値で見るようにしてください。
雨の日に1回だけ測ってしまうと、実際より悪い数字になり、候補から不当に外してしまうことがあります。
内見は”昼の採光・夜の騒音・冠水跡・家具家電の有無”を分けて見る

内見は、可能であれば昼と夜、2回に分けて行います。
昼は採光と部屋の広さ、夜は隣室や道路からの騒音を確認します。
壁や床の低い位置に変色があれば、雨季の冠水跡である可能性があるため、必ずチェックしてください。
あわせて、家具家電が付いているかどうかも重要な分岐点です。
初めての海外生活なら、家具家電付きの物件の方が、入居までの準備負担が圧倒的に少なくなります。
契約前に必ず確認する:トラブルを防ぐ契約チェックリスト

住む場所が決まっても、契約書の内容を確認しないまま進めると、後々のトラブルにつながります。
敷金・保証金・契約期間・中途解約の条件を書面で確認する

敷金(デポジット)は家賃の1〜2ヶ月分が一般的ですが、返還条件が曖昧な契約も少なくありません。
「原状回復」の基準、中途解約時に敷金が戻るのか、違約金が発生するのか、これらは必ず書面で確認し、口頭の約束だけで済ませないようにしてください。
契約書の言語と、又貸し物件の見分け方
契約書がベトナム語のみの場合は、日本語または英語の対訳を用意してもらいましょう。
あわせて、貸主が本当に物件の所有者かどうかも確認が必要です。
又貸し物件は家賃が相場より安いことがありますが、所有者とのトラブルに巻き込まれるリスクがあるため、不動産登記簿の提示を求めるのが安全です。
仲介手数料の相場と、インターネット回線の契約方法
日系不動産会社を通す場合、仲介手数料は家賃の0.5〜1ヶ月分が目安です。
手数料無料をうたう業者もあるため、複数社を比較すると良いでしょう。
またインターネット回線は、物件に既に引き込まれているか、新規契約が必要かで初期費用が変わります。
在宅勤務を予定している人は、契約前に必ず確認してください。
英語とAIで加速する準備

住む場所が決まったら、次は生活と仕事の準備です。
ここではAIを活用した効率化の方法を紹介します。
英語は「話す・聞く」を先に整え、楽しむための「台本」をつくる

完璧な文法を目指す必要はありません。
まずは「話す・聞く」を優先し、日常でよく使うフレーズを台本のように用意しておきます。
AIに発音チェックをしてもらいながら音読を繰り返すだけでも、初対面での不安はかなり軽減されます。
履歴書やメールはAIに任せて、コミュニケーションに集中する
履歴書や英文メールの作成は、AIに任せて時間を節約しましょう。
浮いた時間は、実際の人とのコミュニケーションの練習に使う方が、投資対効果が高くなります。
専門性の高い転職エージェント/駐在サポートを賢く活用する
現地採用を目指す人は、ベトナムに強い転職エージェントに複数登録し、情報の客観性を保つことをおすすめします。
駐在で赴任する人も、会社の赴任サポート担当者に任せきりにせず、この記事の基準を自分でも持っておくことで、会社から提示された物件を主体的に判断できるようになります。
ベトスカウト(VIETSCOUT)運営会社情報
| サービス名 | ベトスカウト(VIETSCOUT) |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社サンクアジア(日本法人) |
| 許可番号 | 厚生労働大臣許可番号:27-ユ-304568 |
| 設立 | 2024年6月12日 |
| 所在地(本店) | 東京都台東区上野六丁目1番6号 1005号 |
| 所在地(主たる事業所) | 東京都台東区谷中4丁目4番地内(要予約制) |
| 代表者 | 田中 智大 |
| 事業内容 |
メディアプラットフォーム事業
有料職業紹介事業
ベトナムBPO・オフショア支援
(「タイスカウト」「ベトスカウト」の運営 ほか)
|
| 公式サイト | thank-asia.com / vietscout.jp |
| お問い合わせ | info@thank-asia.com |
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よくある質問(FAQ)

Q1. 駐在員と現地採用で、住む場所の選び方は違いますか?
A:判断基準そのものは変わりません。家賃・通勤・病院という3つの上限を数字で決める方法は、雇用形態を問わず有効です。違うのは、会社のサポートがあるかどうかだけです。駐在の場合は会社が住居手配を代行してくれることもありますが、その場合でも「なぜその物件で良いのか」を自分の基準で判断できると、入居後の後悔が減ります。
Q2. 家賃は本当に手取りの25%で足りますか?
A:これは筆者自身の経験則であり、絶対的な基準ではありません。一般的には手取りの30%以内が目安とされることが多いですが、ホーチミンでの生活実感として、25%に抑えた方が食費や交際費にゆとりが持てると感じています。ご自身の生活スタイルに応じて、23〜28%の範囲で調整してください。
Q3. 契約書がベトナム語しかない場合はどうすればいいですか?
A:サインする前に、日本語または英語の対訳を必ず用意してもらいましょう。対訳を渋る貸主・仲介業者は、それだけで警戒対象です。特に敷金の返還条件と中途解約の条項は、誤解があった際のトラブルが大きいため、口頭確認だけで済ませないようにしてください。
Q4. 家具家電付きの物件を選ぶべきですか?
A:初めてのベトナム生活なら、家具家電付きをおすすめします。契約から入居までの期間が短く、家電の初期不良交渉などの手間もかかりません。長期滞在が決まっている場合は、2年目以降に家具なし物件へ引っ越して家賃を抑える、という選択肢も現実的です。
Q5. 週末2回の下見だけで本当に決めて良いのでしょうか?
A:理想を言えば、平日と休日、朝と夜、両方の顔を見るのが一番です。ただし現実には、日本での仕事や引き継ぎで渡航回数を増やせない人がほとんどです。2回の下見でも「家賃・通勤・病院」という3つの数字さえ押さえられれば、致命的な失敗はかなりの確率で避けられます。
まとめ|外回り15分調査×家賃25%×契約チェックで”働ける暮らし”を設計する

住む場所選びに、完璧な正解はありません。
ただし、「家賃は手取り25%」「通勤は片道25分」「病院は15分圏内」という3つの数字と、契約前のチェックリストさえ押さえておけば、致命的な失敗の大半は避けられます。
駐在で来る人も、現地採用で来る人も、最初に迷うポイントは同じです。
感覚で選ばず、数字で選ぶ。
それだけで、ホーチミンでの暮らしは驚くほど続けやすくなります。
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